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「(6)総合政策学部の重視する外国語と情報教育は、進度別・目的別クラスによって、一人ひとりに合った教育をおこなう」こと、「(7)総合政策学部の専任教員は新しい学問分野にふさわしく、国際機関・海外大学・研究機関・官庁、ジャーナリズム等、多彩な領域から国籍を問わず参加」するものであること、(8)両学科では日本私学初の試みとして、昼夜開講制を導入している。これは、既存の一部(昼間部)と二部(夜間部)のごとき関係とは異なり、同学科のコース区分として昼主(フレックスA)コースと夜主(フレックスB)コースを設定し、相互に自由な履修乗り入れが可能な制度を採っている。いうまでもなく後者の制度は、勤労者・社会人の履修を配慮した制度である。勤労者・社会人入試と共に政策に直接かかわる現職の公務員等の積極的な活用が期待される。「(9)総合政策学部は最新鋭の設備と情報システムを備えた小教室中心の新築「総合政策学部棟」で授業を」行うこと、「(10)総合政策学部は、教師と学生が一緒に、新しい時代の歴史と価値をつくっていく学部」であるという認識を持って学部運営がなされている。
(3)立命館大学
さらに立命館大学も、1994年4月に、西日本初の政策関係の学部である政策科学部を発足させた。同学部は、政策課題、政策主体、政策決定過程など、政策に関する多面的な問題を対象とし、総合的な視点から「新しい時代を想像する学問」の構築をめざし、政策を真正面から捉えていくことを特色としている。同学部のカリキュラムは、基礎教育科目、外国語教育科目そして政策科学科目から成っており、さらに基礎関連科目は、いかなるヴィジョンをもって政策形成に取り組むか、その基礎になる価値規範や歴史観などを学ぶためのヴィジョン形成科目と政策科学の導入となる政策科学入門などで構成される政策科学基礎科目に細分されている。カリキュラムの中心をなす政策科学科目は、中央政府、地方自治体、企業、非営利組織などが相互に交渉する政策過程の全体像を把握するための政策過程科目、将来の目的に応じた分野の専門能力を高めるため、その目的に応じて総合政策系、地球環境系、国際開発系の3つの系から構成される政策展開科目、政策科学に欠かすことのできない情報科学やコンピュータについて学ぶ情報教育科目、そして政策科学演習から構成されている。このうち、政策展開科目を構成する3つの系は、総合政策系では、先進工業社会が現在直面する政策課題に対する解決策を考察するために、地球環境系では国際環境政策や都市環境政策・資源・エネルギー政策など社会と環境に関する政策を考察するために、国際開発系では世界の諸国、諸地域の共存共栄を実現するシステムの構築に

 

 

 

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